まちづくり協議会の成り立ち

 

 ■ まちづくり協議会とは

「まちづくり協議会」は、小学校区を基本として、自治会、婦人会、老人クラブ、社会福祉協議会、民生・児童委員、PTAなどの団体で構成する地域の横断的組織です。
 八幡東区には12のまちづくり協議会が設置され、市民センターを拠点に、地域行事の開催や防犯・防火、健康増進、青少年育成、環境美化、子育て支援、文化体育事業などを通じた「住民主体のまちづくり」への取り組みや、地域課題の解決を図るほか、市民センター管理業務を市から受託して、市民センターの日常的な管理運営を行っています。

 

■ まちづくり協議会のはじまり

 平成5年に高齢化社会対策の議論の中で、小学校区を基本として、自治会、社会福祉協議会などの地域団体による「地域福祉のネットワーク」を構築するとともに、住民の福祉活動、コミュニティ、生涯学習等の「拠点」を設置することが提言されました。

  そこで、北九州市は平成6年度から、小学校区単位を基本に「まちづくり協議会」の設置を促進するとともに、地域団体等の活動拠点として「市民福祉センター」の整備を進めてきました。
 しかしながら、平成15年度に、これまでの「まちづくり協議会」及び「市民センター(当時は「市民福祉センター」)」の取組みについて住民と協議した結果、

① まちづくり協議会の活動が、市民センターの受託のみに留まっている。
② まちづくり協議会が一部の地域団体のみで構成されており、他の団体等が新たに参画することが難しい。
③ まちづくり協議会が取り組む、地域が一体となった活動に対しての財源がない。
といった課題が挙げられました。

 

■ 新たな「まちづくり協議会」へ

 そこで、まちづくり協議会の活動が活発化し、住民主体の地域づくりをさらに促進させるために、北九州市は平成16年度に、各まちづくり協議会に対して「新たな地域づくり」への取組を提案し、体制の整ったまちづくり協議会から順次、実施してきました。
 新たなまちづくり協議会では、機能的な部会制の導入やより多くの人が参画できる組織づくり等、まちづくり協議会組織の充実を図りました。 
 これにより、構成員がそれぞれのノウハウや実績を活かした得意な分野で活動することになり、まちづくり協議会の活動の広がりが生まれ、地域の課題について効果的・効率的な解決を図り、まちづくり協議会を中心としたまちづくりの進展につながりました。